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2024年5月8日水曜日

リスクの見積もりという概念が希薄な一般人

「リスクアセスメント」という教育

仕事にも遊びにも怪我や事故などのリスクはある訳で、そのシーンごとにどんな危険が潜んでいるかを分析して、被害評価を行ない、軽減措置を考えて実行した時にどれだけリスクが低減できるかも評価する。

この一連の流れというのは職業では建設や作業や運送や物流や製造業系では仕事上の事故や怪我を減らす一環として普通に行なわれているため、こういったリスクの評価という概念は馴染み深いものの、本職の中にもリスクに鈍感な人は相当数居るから事故や怪我というものは無くならない。これが完全にホワイトカラーの業種になると概念そのものが無い場合もあり、法的に教育の義務化も無いので触れる機会すら無い。

無論、教育の現場にも当然あるべきものなのだが、先生はみんな頭が良いとかいう妄想や、先生だから万能だと思っているのは大間違い。せいぜい事故が起こってしまってから、その案件に類似する事故や怪我に対しては話し合われるが、他に潜んでいるリスクには鈍感で見つけ出せないというのが実情だろう。

「危険感受性」というのは個人の感性の問題である

一方で余暇の過ごし方に於けるリスクについて、野外活動を伴うものに関しては個人の経験値に依ってのみ行なわれており、経験豊富で自身もそれなりに痛い目を見てきている人は対策もあるし、慎重さも増しているので事故には遭いにくい。

なにせ、最初の事故で死んでしまっては蓄積も継承も無理で、慎重さが無い人に関してはベテランでさえも怖いと思う危険行為を無思慮に実行してしまう傾向にある。

考えることに金はかからないので、常に考えて、常に工夫して、常に事故や怪我を最小にする努力というのはやらないほうがおかしい。

  1. 全体のイメージを思い起こすとか想像してみる。
  2. それを細分化して、それぞれに隠れている危険をピックアップする。
  3. それぞれに対策を講じた場合にどれだけリスクを減らせるか検討する。

たったこれだけでも十分なのだが、感性とか自分を中心とした周囲の環境のカテゴリーがどれだけ多いかによって、その人が見えている範囲が解る。

一般人の見えている範囲というのは眼に見えている範囲が普通。しかも眼の向いている方向の中心付近~周囲に行くほど散漫という感じ。側方や上下方向にも見えている筈だが、脳内視力がそれを重要視していないと無視されて意識には残らない。

自分の体力とか年令による衰えとか記憶力とか思考力。認知能力の自認。

自分のことは自分が一番知っていなければ成らないのだけど、自分を正しく評価できない人ほど事故や怪我をするし、自分を知っていてトレーニングを欠かさない人はそもそも色々と怪我をしにくい上に転んだりぶつけてもほぼ打撲で済む。

何も無い所で躓いて転ぶとかオラにはありえないし、仮に転んでもただ痛いだけで済む。自己評価が過剰に高いと咄嗟の時に体が対応できずに骨折や転落なんてものが起きる。要するに自分はまだまだ若いしまだまだ現役だ!とか言いつつ努力していない人は多いでしょ。数十センチ飛び降りただけで骨折とか、2mも飛び降り余裕のオラにしてみれば骨弱すぎでしょって思うし、受け身も取れず、衝撃吸収や落下速度に対して骨格と筋力で衝撃を吸収できなきゃポッキリ折れたりグシャっと地面に叩きつけられるだけ。

オラが休日に年甲斐もなくアホな事をしているのは、自分の肉体がどれだけの強度を持っているか確認しているだけのことで、それを行なうために単純に肉体への過負荷を掛けているに過ぎない。肉体に過負荷を掛ける習慣がない人は、自分が思っている以上に自分が貧弱に成っていることに気付けない。

短い周期で自分の肉体の状態を確認するってのは日々衰える肉体を正常に保ち続けるうえでは必須であり、期間が長くなるほど老化の進行速度は加速度的に増すだけの話。何も難しいことなんて言っていない。普段からやってることは咄嗟にも出来るんだよ。

何時までも自分はできるなんて思い込みは、自分の過大評価に繋がり慢心に至り肝心なところで全くの役立たずってことを思い知るだけの話。

世の中の理のほんの一部を知ることさえ努力なくして到れる訳が無い。識るってのは非常に重要で、気付くってのは範囲を広げるし、理解するというのは正しく対処できることに繋がり、自身のスキル拡張ってのは自分の肉体を最大限に活用できるプラグインのようなもの。

同じ肉体でも頭が違えばできることの範囲が異なるのはコンピューターと何ら変わりはない。自分自身のメンテナンスとアップデートや最適化ってのは意識しないとできないし、やり方を知らなければ始まらないし、やり続けないとあっというまにチープ化するのは常識でしょ。

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