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2023年7月29日土曜日

動物との距離感を考える

 巨大アシカの集団がくつろぐ海水浴客に突進。観光スポットのビーチに悲鳴が響き渡る【動画】

動物は基本的に本能で行動するが、信頼を得られればきちんとした距離感を持って干渉や不干渉の立場を取り、時には助けを求められたり、頼まれごとをしたり、恩を返すほどの知能や感情を持っている。

攻撃してくる場合には人間が動物への配慮が足りないか、人間を脅威と認識。またはエサだと思っている場合もあるだろう。ただ、人間を動物が一括りに見ているという訳では無い。

小さな子どもはカモやエサに見えるかも知れないが、流石にオラをエサだと思う動物は滅多に居ないし、オラの図体がデカいというだけで動物が無条件に怖がるかと言えばNOだ。小型の動物から見れば人間は大きいので人間基準での大きいか普通かは関係ない。

あくまでも動物が見てるのは人間だからというよりは、相手が脅威か安全かだとか、相手が獲物だとかという味方だ。オラが観察しているときは相手も観察している。互いに観察をしている時点では互いに何もしない。何もしないのであれば脅威はないし、特に危険を犯してまでも襲うこともしない。

小さい動物や弱い動物にとって人間は基本的に恐怖であり、捕食される可能性を考えるだろうが、出会って直後に逃げるのも正解だし、観察することで自分にとって無害だとか有益かどうかの見極めをすることも正解。互いにとって一番良くないのは衝突であって、どちらか。または双方が傷つく可能性もあり、動物にとっての怪我は命取りになりかねない。だから可能な限り動物からは襲いはしない。

空気を読めないとか、動物の思考を読めない人は距離感を誤り襲われたり、無知ゆえに襲われるようなことを軽率に行なう。

オラが動物と話せると言っても人間基準の言語による会話ではない。オラが話している内容は感情であり、意思表示なのであって生物としての最小のコミュニケーション手段であるアイコンタクトやジェスチャー。感情の起伏といった態度で示し合ってるに過ぎない。

馬鹿が悲鳴を上げているようだけど、この悲鳴というのは更に動物にとってパニックを増長させかねない。こちらが不干渉の立場を取っている場合において相手が威嚇してきた場合の人間の対処は、悲鳴ではなく威嚇の応酬だ。これがアシカだからまだマシなのであって、クマ相手なら追いつかれて食われる。叫ぶことで動物が逃げる場合もあるが、動物の感情を逆なでする場合を考えれば無知すぎる。

日本で熊に襲われる事案の殆どが、彼らのテリトリーである野山(野山を開拓した畑も本来は動物のテリトリーだよ)で人間が無防備過ぎること。エンカウント直前まで双方を認識していないこと。むやみに背中を晒すこと。

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オラが野外で無防備に寝ることはほぼ無い。過去にはスーパーカブに荷物を満載してテント泊をしていたり、河原でそのまま剥き身で寝てたこともあるが、今考えると結構怖いことしてたなと。まあ、焚き火はしてたけどね。

一応は耳は良いし、家で寝るのと外で寝るのとではセンサーのレベルが違うのだけど。

最近は人間があまりにも無防備すぎて一方的に襲われるケースもニュースになっているが、アウトドアという言葉が流行る前から山に入ってた身としては、随分とお気楽なものだと思うよ。

今回の海獣にしたって、アシカが人間と友好的なのであれば襲われないだろうけど、大多数の人間は大した知識もスキルもアニマルコミュニケーションスキルも無いだろうから、お気楽にアウトドアを楽しんでいるのでしょうね。

日常的に人間以外の生物と戦闘になるような状況になったとき、日本のような刃物すら所持できない国じゃ、自分の身を守れるのは動物と肉弾戦ができる人に限られるのでは。

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