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2023年10月17日火曜日

営業禁止は上から2番目に高い処分。そうそう簡単に営業再開するとは限らない。

 【全文掲載】近日中に会見予定 吉田屋・吉田広城社長が食中毒の「原因推定」を受けコメント公表 17日

施設の問題と言うよりも、衛生観念の問題なので、それが守られるかどうかは「考え方の問題」であり、考え方が変わらない限り、施設を改善しても意味がない。

作業現場でも安全マニュアルというものがあってね、作業全体を1~10まで個別の作業に分解したとする。それぞれの工程に含まれる危険を列挙し、それぞれの危険に対してどうやったら安全に作業できるかという議論を経て労災を防止している。

運転については、通る道や、発着のお客さんの庭先に潜む危険。事故以外にも電線が低く垂れているからトラックの屋根が引っかかって電線が切れるなどの物損事故まで細かく分析される。

弁当に関しては食材の洗浄から調理加工、温度管理、パック詰めする容器を保管する場所の衛生状態も、調理場の設備や調理器具の就業時における徹底した洗浄は無論のこと、雑菌が増殖する可能性がある場合にはそれを防ぐためのマニュアルなど、細かなチェック項目があるだろう。それと施設の老朽化により、水も使うし錆や腐食により外から虫やネズミの侵入だってある。滅菌のための紫外線照射や塩素などの濃度。塩素を使用する際の健康上の問題などもあるだろうね。勿論、火を使うので火災防止の措置もそうだし、避難経路上に余計な荷物を盛り上げていないか。消化器は?スプリンクラーは?など色んな要素がある。

その調理場で完結しているならそれで良いだろうけど、今回は自社工場のキャパオーバーによる受注(強欲)と、衛生管理の不徹底(省略)、外注した米飯の温度管理の想定外(創造力不足)、最終的な温度計測(マニュアル無視)などなど「この弁当屋、もう駄目じゃん」ってことで「営業禁止」という殆どニュースで聞き慣れないような処分を食らってる。

それに対する自覚がどうにも無さそうだ。

被害に遭った人も、ニュースで報じられる内容も不十分で、誰かに書いてもらったような不十分な内容の謝罪文。どうして、原因究明にここまで掛かったのか。単純に保健所任せにして情報を秘匿していたのではないか。

加えて岩手の米飯を外注した会社のインタビュー。知ってて結果がわかるまで何も言いません的な態度。原因が米飯の温度管理が悪かったこと。それをできないのに吉田家から受注したこと。吉田家は納品時に温度計測を怠って居なければ、ここまで拡大もしなかった。

要するに、自分勝手な保身が散見されたってこと。

第三者のオラですら、ここまで言える。

社会的な責任を感じていないのであればずぐに廃業してしまったほうが世のため。

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